アタシは暇があると勤め先の図書館に行って時間をつぶすのね。そんでねぇ、昼休みや放課後にいっつもいる高2のユキエちゃんという、可憐な、真っ直ぐな眼差しを持った女の子が首にむち打ち用の器具を付けていたからね。
オレ 「どーした?事故にでもあったのかぁ?」
ユキエちゃん 「ちょっと・・・。」とモジモジ。
オレ 「彼氏のドメスティックバイオレンスか?オレで良ければちからになるぞ。」
ユキエちゃん 「そんな人いません。空手で・・・・。」だってさ。
おみそれいたしました。なんでも有段者だそうで。
そんでね、ユキエちゃんに前々から本をあげると約束していたもんだから差し上げましたよ。トリイ・ヘイデンの『シーラという子』。ブックオフで新品同様を105円で買ったのよ。トリイ・ヘイデンの著作の中では一番いいよね。ユキエちゃんはことのほかお喜びでございました。ところで、続編の『タイガーと呼ばれた子』ってぇのはかなり拍子抜けだったから読まずが正解!
さて、今日漢文の授業でさぁ、「未だ~ず」ってぇ再読文字が出てきたから、生徒たちに「未」がつく熟語を次々と言わせていったのよ。
生徒A 「未満」 オレ 「そーだな、いまだみたず。」
生徒B 「未熟」 オレ 「うん、いまだじゅくせず。」
生徒C 「未来」 オレ 「そうそう、いまだきたらず。」
生徒D 「未知」 オレ 「ふーむ、いまだしらず。」
生徒E 「未練」 オレ 「・・・・・。うぅぅぅぅぅぅむ。ごめん。わからん。調べる・・・・・・。」
んでね、調べましたよ、完全ではないけれど。国訓なのよ。つまりね、漢字に、無理やり日本語の訓読みを当てはめた用語なのね。漢文では読めないのね。まあ、「未だ練らず」ってな具合に読めるんだけれど、そーすると意味がねぇ「未熟」ってことになってしまうのね。「あいつはまだ彼女にミレンたらたらだ。」てぇ意味には使えないのよ。まぁもう少し調べてみますね。こんなんじゃあ説明にならないから。
さてさて、今日の帰り際に例のゆるいキャラの岸部先生に会ってね。早退するというので途中の駅まで送っていきましたよ。まぁ博学のかたですね。だってねぇ、寅さんの話からねぇ、伴淳三郎の話になってね。
オレ 「バンジュンてさぁ、飢餓海峡だよねぇ。」
岸部さん 「そうね、監督は内田吐夢で・・・云々かんぬん。これはいいよねぇ、三国連太郎も左幸子もねぇ。」
アタクシ、絶句でございます。まぁ結局今度ゆっくりと飲みにいきましょう、ということで。アタシの世代はねぇ、映画を語らせるととっても弱いのよ。青春時代が角川映画だったから・・・。基本が薬師丸ひろ子ってねぇ。今ではいい役者ですよ。でもね、出だしは角川なのね。ブレイクは「Wの悲劇」かしら。
さてさて、今日のアテは湯豆腐+ブラジル産鶏肉。灰汁(あく)を掬うのが結構面倒だな。
そんでさぁ、今聴いているのが尾崎豊の1987年のライブ、22歳。うぅぅぅぅんそろそろ辛い頃だよね。この人ってさぁ、天性の声質の良さに溺れていないで本格的にレッスンすればよかったのにね。関係はないけれど、引退した清原と同じようなものを読み取ってしまいましたとさ。
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