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『ミシシッピー・バーニング』観たダス

大学生の頃に劇場で観たと思っていたら、なんと1988年の制作で、そうするとアタシはもう教員をやっていました。記憶なんてあてにならないもんです。監督は社会派、アラン・パーカー、この人は『小さな恋のメロディ』の原作・脚本でデビューしたんだよね。でね、ジョディ・フォスターが愛らしかった『ダウンタウン物語』や、『ミッドナイト・エクスプレス』というトルコの前近代的な司法制度と監獄制度を描いた問題作も発表したりしているのよ。

この作品は、1964年にフィラデルフィアで実際に起きた公民権活動家3人の行方不明事件を再現した映画なんだわ。公民権活動家というのは、黒人擁護派の人たちですな。その人たちがkkk(クー・クラックス・クラン)によって殺害されてしまった事件です。そいつを調べに来たFBIの調査官とkkkや地元保安官たち、当事者の黒人たちとの葛藤を描いた作品なんだわ。

昔見た時も衝撃的だったんだけれど、見直したら余計に腹が立ってきましたよ。ホント、アメリカってダメだわ。よくぞ、オバマは大統領になったものです。バディ・ホリーの『奇妙なフルーツ』とか、キング牧師の暗殺とか、差別のキーワードはたくさん転がっているんだが・・・こーゆーことを生徒には教えたいなぁ・・・。

まぁ、映画はジーン・ハックマンのために作られたって感じもしなくはないんだよね。大ヒット作の『フレンチ・コネクション』で彼が演じたタフで暴力的な刑事役の影を引きずっている感じなのよ。でもねぇ、いい感じだよぉ。2時間ちょっとの長い映画なのに、あっと言う間に終わってしまうほどの衝撃なんだわ。
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手前のおじさんがジーン・ハックマンね。


さて、勤め先では読書週間とやらに突入したようで、今日も可愛い女の子からお勧め図書を尋ねられたから『鉄道員(ぽっぽや)』を紹介しておきましたよ。まぁアタシは表題作よりは「ラブ・レター」の方が好きです。こいつは、チェ・ミンシクの主演で韓国でも映画化されたのよ。でも・・・つまんなかったの。原作は越えられないよなぁ。『鉄道員』だってさぁ、高倉健と広末涼子・・・うぅぅぅぅぅぅん。

そーゆー学校の企画の一つに、教員によるお勧め図書ってえ印刷物が各クラスに貼ってあんのよ。いろんな先生が一冊ずつ挙げて、簡単な紹介文がつけてあるんだわ。でさぁ、せっかくセンセーたちが紹介するんだから、あまり人に知られてはいない良質の本や小説を期待したいジャン。でもでも、結構ねぇ、臆面もなくベストセラーを挙げている人も多かったりして・・・・。そんな中でアタシもその知性に一目置いている、英語科のO女史、なぁぁぁんと葉山嘉樹の『セメント樽の中の手紙』だって・・・渋すぎ。見開き1ページくらいだからすぐに読めてしまう。だが、当時の社会状況を勉強しなくては、真の理解は無理なんだわ。いいねぇ、O女史、今日、呼びとめておほめしましたよ。読んでみたい生徒にはアタシが配っちゃうよ。どうよ?


でね、最近村上春樹が話題で、俺は、彼の仕事は『心臓を貫かれて』という、死刑囚ゲイリー・ギルモアの末の弟が書いたノンフィクションの翻訳が一番すぐれていると思ってんだよ。
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一家の血ぬられた歴史とモルモン教との関係が、ずしりと重たくのしかかってくんだよねぇ。読み終えるとなんとも言えずに、疲れたどんよりした雰囲気に全身が包まれてしまうんだわ。こんなん、アタシんとこの生徒には無理・・・絶対!鉄板に無理。亀の腹筋にワニの腕立て伏せ!!無理無理無理無理無理無理・・・・。


もう一度読みなおそうかなぁ・・・。耐えられますかねえ・・・最近疲れているからなぁぁぁ・・・。


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by obakeland2008 | 2009-06-10 18:21 | 映画 | Comments(0)

まっ、備忘録ですな。


by 草庵主人
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