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『オンドル夜話』やっと読了です。

年末からちびちび読み進めていた尹 学準の『オンドル夜話』をやっと読み終えました。朝鮮の族譜やらこまかな歴史やらが述べられていて、朝鮮史にも本貫にも全く知識のないアタシにはひどく読みづらい御本でありました。この著者の方は1932年のお生まれなので、日帝支配からの解放や朝鮮動乱なんかも身をもって体験されているお方なんですね。もっとも、朝鮮戦争の時分に命からがら日本に密航されたそうで。

朝鮮が徹底した儒教支配の国だというのはよくわかりましたよ。差別を生みださずにはいられない民族なのかしらん。んでさぁ、ちょっと笑ってしまったのが、北朝鮮の共産党が、新両班だってぇ記述ですな。だから、創業者の金日成もその歴史作りに躍起になった時期があるそうで・・・。例えばねぇ、朝鮮での黒船事件に「シャーマン号事件」というのがあるんだよね。1866年に商船のシャーマン号を沈めてしまうのよ。その先導者が北によると、金膺禹(金日成の曾祖父)だとか。そんでねぇ、すこし長くなるんだけれど、姜 尚中(カン・サンジュン)さんがお好きな金大中に関する一節があったから載せておきますねぇ。1983年に書かれたからねぇ、金大中が大統領になるには15年くらい待たないと。


これは南の韓国だけの問題ではない。階級の打破、人間の解放を至上課題とする杜会主義朝鮮朝鮮民主主義人民共和国においてすら差別は厳存するらしい。同胞杜会では常識になっているが、党員と非党員、管理職と一般大衆、首都平壌と地方に対する差別政策はそうとうなもののようである。日本からの帰国同胞子弟に対して、共和国政府は活動家の子弟と一般大衆の子弟を厳格に区分し、優遇(差別)することを在日僑胞政策の重要な柱としていることはあまりにも有名である。
 話が北にまで及んでLまったが、要するに支配者たちは、人間の差別意識を支配の手段として、ときには政争の具として存分に利用している。さきに述べたように、李朝初期、鄭道伝を除去したときも、中期に至って柳子光を除去したときも、彼らが庶子の出だということを"名分"にして、これらを十分に利用した。それだげではない。ごく最近の例を一つだげあげよう。
 周知のように、韓国での金大中裁判は死刑確定→"特赦"、そして光州事件を機に再逮捕、死刑→無期という目まぐるしい変転をへて、ついこのあいだ、ようやく渡米ということで"落着"した。これについてはいろいろな感想もあるが、それを述べるのは本稿の目的ではない。ただ、私はある一つのことについて、これを記録にとどめ、読者の注意を喚起しておきたい。
 金大中氏らに対する初公判が開かれたのは一九八○年の八月十四日である。それから二、三日後に送られてきた『東亜日報』(十五日付)には十三万余字にのぼる「公訴状」が全文、ぎっしりと紙面を埋めつくしていた。私はこの厖大な活字の量に圧倒されながら読みはじめたのだが、すぐ言い知れぬ不快感を覚えた。公訴状の冒頭部分は金大中氏の人的事項ということで、出生状況などが記されているが、驚いたことには、金大中氏がだれそれの"妾の子"だということがこと細かに記載されていたのである(ちなみに、他の被告については出自についての詳細な記述はしていない)。私はこれによって金氏が庶子の出だということを初めて知ったわけである。
 しかし、このことは裁判とどういう関係があるのだろうか。その文字を見ていると、裁く側の下心がいかにもすけて見えるようで、私は思わず唸り声をあげてしまった。金大中氏はあるいは庶子の出であったかも知れない。おそらく事実であろう。だが、それは金大中氏の"犯罪"とは全く関係のないことがらである。にもかかわらず、金大中氏が"妾の子"であることを大書特筆しているのはなぜか。読者はすでにご明察のことだろうが、韓国の民衆の中に依然として根強く存在する嫡庶の差別意識が、利用されているのである。これによって、当局側は政治家金大中のイメージ・ダウンを企てたわけだ。私はこの一事で、厖大な「公訴状」の内容がおおよそどのようなものかわかったような気がした。「甲午更張」から百年近い歳月がたつというのに。



ねぇ、小難しい本でしょ。


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by obakeland2008 | 2009-01-03 23:26 | | Comments(0)

まっ、備忘録ですな。


by 草庵主人
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