今日は渥美清の命日だった。
8月に入ってから酒を止めたので、何かと暇ができてしまって、仕方がないからまた本を読みだした。

昨日読み終えたのが、小林信彦の『おかしな男』という、渥美清論といいますか、渥美清をフィルターにした自伝といいますか・・・。
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渥美清は40を超えてから、寅さんとして生きた人で、死んだときも、寅さんとして国民栄誉賞を授与された。そーゆー人生は、幸せなのか不幸なのか、ワシにはよく分からないけれど、しんどい人生だと思う。

そのうえ、この人は芸人として登ろうとしていた20代後半に結核で右の肺の摘出手術を受けて、2年ほどの入院を余儀なくされたし、その際の輸血で肝炎になり、肝がんが見つかったのが54歳の時だ。それが残されたもう片方の肺に転移して、20年前の今日、千代田区の順天堂附属病院でなくなった。

『男はつらいよ』は全作観ている。いまでも観直すこともある。が、40作を超えたあたりから、寅さんの生気がなくなっていくのが分かる。まぁその辺のことも、小林信彦はきちんと書いているから、寅さんファンは必読の書だ。



さて、その前に読んでた本をいくつか。
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伊那を中心に乞食して歩いてはその謝礼に俳句を残した井上井月という放浪俳人について書かれた『何処やらに、井上井月』という本。あまりに資料が少なかったらしく、井月を調べる著者日記のような塩梅の内容で、あまり面白くはなかった。


放浪の俳人といったら、動の山頭火、静の放哉ですな。
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両者ともに他人からは窺い知れない深い業を抱えて生きた人で、そーゆーことを考えると、よくわからない俳句がますます分からなくなるよね。

放哉を書いたものでは、吉村昭の『海も暮れきる』が鬼気迫るほどのリアリズムで、圧倒されますな。読み終えるとちょっとしんどくなってしまう。
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まぁ酒を飲まないと、本が読めるようになったのです。

おかしいなぁ・・・。若いころは居酒屋でも、バーでも、カウンターで文庫を読んでいたのに・・・。
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by obakeland2008 | 2016-08-04 23:14 | | Comments(0)
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