センター古文「夕霧」の現代語訳と解説、そして悪口・・・の1。
※徐々に完成させますが、他をご覧になる場合は右の「カテゴリー」の「センター試験」をクリックしてください。  2014/2/4 追記


先日行われたセンター試験の古文は去年にましてしょーもないものだった。ちょいと「しょーもない」点を挙げておく。

まずは、出題箇所の内容なんだが、堅物の中年男の浮気騒動ってぇ下らんものだ。去年は、物語の約束事がきちんと守られている男女の逢瀬が主題だったから、勉強してる受験生ならけっこう点数がとれたはずだ。今回は浮気をした・・・と言いますか実は浮気じゃなくて超本気だから始末が悪い・・・夫に愛想を尽かした妻が実家に帰って戻らないってぇ、実に三文ソープドラマでも扱わんような下卑た話だ。いくら他に出題されていない文章が必要だって言っても、ここは選ばんだろう。

次に、リード文と注のいい加減さ。「注」のいい加減さには、今ここで扱うと煩雑に過ぎるから、後から触れることにする。この説明書きは、受験生の方を向いていないし、中身も実に不親切だ。面倒だが全文を引用して載せておく。

次の文章は『源氏物語』(夕霧の巻)の一節である。三条殿(通称「雲井雁)の夫である大将殿(通称「夕霧」)は、妻子を愛する実直な人物で知られていたが、別の女性に心奪われ、その女性の意に反して、深い仲になってしまった。以下は、これまでにない夫の振る舞いに衝撃を受けた三条殿が、子どもたちのうち、姫君たちと幼い弟妹たちを連れて実家へ帰る場面から始まる。これを読んで、後の問い(問1~6)に答えよ。


その女性の意に反して」といわれてもなぁ、「夕霧の巻」を知らん受験生には、なんのことやらさっぱりだろうに。出題箇所の中で、夕霧が自分の置かれた状況を自省する一文があるから、こんなおかしなリードになっちまうわけで・・・。といいますか、ことの経緯が複雑だから、やっぱりここを問題文にするのは苦しい。

そして、当人たちが「深い仲」になったかどうかってぇのは微妙なところで、はたから見ると「正式に結婚」したように見える「間柄」になったのは事実だ。夕霧の本文を読んでも、男女関係が成立したという描写はワシには読み取れなかった。新潮の『集成』にはそんな解釈はなかったが、玉上さんの『評釈』には「夕霧、宮と契る」ってぇ見出しが立ててあった。が、どこをよんでもやっぱりそんな場面はない。よく分からんから、友人の教授に電話して訊いてしまった。彼によると「学会」では「深い仲」になったとみるのが定説なんだとか。あぁぁこんなことは、それこそどーでもいいことだ。

でもなぁ、ワシが自分のブログで書き散らす「どーでもいい」ことと、全国で50万人に課す試験の「どーでもいい」こととは、重要度が天地ほど違うのは論ずるまでもない。





リード文だけでこんなに長くなってしまった・・・。現代語訳とか解説に辿りつけるのか・・・。


しかしそれでもリード文批判は続くんだわ。「これまでにない夫の振る舞いに衝撃を受けた」もねぇ、酷いよなぁ。これじゃ突然浮気がばれたみたいじゃん。古女房の雲井雁は随分と前から旦那の浮気に気を揉んでたんだぜぇ。まぁ「衝撃」を受けたのは相手の女性の立ち位置・・・これがまぁ複雑で、後で解説しますが・・・と、「夕霧」の本気度の高さとに、その原因がある。こんな何もかもをひっくるめた言い方はせんで欲しいのぅ。


さて、一番の問題は、「子どもたちのうち、姫君たちと幼い弟妹たちを連れて」ってぇ出鱈目な部分だ。本編を知らん大多数の受験生たちは、『ん???夫婦にはいったい何人の子どもが・・・。』と考えたはずだ。しかも、この部分は内容と密接に関わりがある。子どもの数くらいは書いてやるのが親切というものだ。しかし、こんな問題を作ってしまったアホナ御仁は、よっぽど子どもの数を知らせたくなかったようで、系図もこのとおり、夕霧夫妻の個人情報保護に気を配っておいでだ。

これは、試験につけられた関係図をワシがエクセルで作りなおしたものだ。赤字の「君たち」が子どもたちなんだが、これじゃあなぁ・・・。


と、言うわけで、本文の現代語訳と解説はこの次にあらためて載せますわ。









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by obakeland2008 | 2014-01-25 12:11 | センター試験 | Trackback | Comments(0)
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